関節リウマチ|たていし整形外科リウマチクリニック|阪急宝塚南口駅の整形外科

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関節リウマチ

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リウマチ科について

リウマチ科について

関節の内面を覆っている滑膜に炎症が起こることにより関節痛、関節の変形が生じる炎症性自己免疫疾患です。長期間にわたって滑膜に炎症が起こるため、結果として関節が破壊され関節の変形、脱臼、癒合など体の機能に障害が現れることがあります。詳しい原因は明らかになっていませんが、遺伝的要因と環境的要因が組み合わさって発症するものと考えられています。薬物療法が治療の中心的存在であり、関節の炎症や破壊を抑え、寛解を目指す目的で行われます。治療薬としてはまず抗リウマチ薬が検討され、薬の効果が不十分な場合に生物学的製剤やJAK(ジャック)阻害薬の使用が検討されます。関節リウマチは早期診断、早期治療が大切になります。関節が腫れて痛みが生じる場合には早めに受診してください。

主な症状

関節痛と腫れ

手指、足趾(あしのゆび)、手首の関節などに痛みと腫れが数週間から数ヶ月の間に次々に起こります。触れると熱感があることもあります。肘や膝の関節から始まることもあります。

朝のこわばり

関節の動かし始めにこわばって、動かしにくく、時間が経つと徐々に動かせるようになります。朝、起きたときに最も強く感じるので「朝のこわばり」とよばれます。

関節変形

手指では小指側に曲がる尺側偏位、指の関節の変形でスワンネック(白鳥の首)、ボタンホール(ボタン穴)などの変形が起こります。足では拇趾(おやゆび)が外側に曲がる外反母趾の変形などがあります。

検査・治療

関節リウマチの検査

関節リウマチの検査には血液検査と画像検査があります。

血液検査

免疫関連

リウマトイド因子(RF)/抗環状シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体)/MMP-3(マトリックスメタロプロテアーゼ‐3)

画像検査

X線検査(レントゲン検査)

関節や骨にリウマチ性変化を確認します。

MRI検査

骨の状態を高感度に確認でき、骨の中で起こっている炎症や滑膜の増殖の程度、骨びらんなどが早期から判明します。

関節超音波(エコー)検査

簡便に関節の炎症を確認することができます。

リウマチ、膠原病に用いられる薬剤

  • 非ステロイド抗炎症薬
  • 副腎皮質ステロイド
  • 抗リウマチ薬(DMARDs)
  • メトトレキサート(MTX)
  • 免疫調整剤
  • 免疫抑制薬
  • 生物学的製剤
  • JAK阻害薬

対象となる主な疾患

関節リウマチ、リウマチ性多発性筋痛症、乾癬性関節炎、脊椎関節炎、痛風、変形性関節症など

関節リウマチ

免疫の異常により関節の滑膜などに炎症を起こして腫れや痛みを起こし、進行すると関節の破壊、変形から機能障害に至る病気です。
主に手足の関節で起こりますが、内臓を侵すこともあります
最近は高齢発症の関節リウマチが注目されるようになりました。近年、関節リウマチの治療は大きく進歩しており、骨および軟骨の破壊を積極的に抑える薬としてメトトレキサート、さらに骨破壊を強力に抑制する生物学的製剤やJAK阻害が導入され、寛解状態を目指せるようになっています。関節リウマチは早期診断・早期治療がとても重要です。

リウマチ性多発性筋痛症

発熱と頚部、肩甲帯部、腰臀部などの筋肉痛と朝のこわばり、身体に力が入りにくい等を特徴的な症状とし、血液でCRP高値、赤沈(血沈)亢進などの炎症反応を認める。比較的高齢者に好発し、現在のところ原因不明な病気です。肩が痛くて上がらない、などの症状が現れます。関節痛は肩や股関節などの大関節にみられ、関節の腫脹は比較的少ないことが、関節リウマチと異なる点です。全身症状としては発熱、全身倦怠感、食欲低下、抑うつ状態、体重減少を認めます。治療の第一選択薬は副腎皮質ステロイドですが、ステロイドによる副作用がある場合は、関節リウマチの治療薬であるメトトレキサートが併用されることもあります。

乾癬性関節炎

乾癬(かんせん)という皮膚の病気に、関節の腫れや痛みを伴う関節炎を合併し、関節や腱付着部、指に炎症をきたす病気です。原因は不明で、乾癬性関節炎では乾癬の皮膚病変を多く認めます。皮膚症状として、表面に銀白色の皮膚のかさつき(鱗屑)を伴う、比較的境界のはっきりした紅斑ができ、肘や膝、頭部などに好発します。治療は皮膚症状と関節症状の両方に対しての治療を行う必要があります。

脊椎関節炎

脊椎関節をはじめとする胸鎖関節、仙腸関節などの体幹部の関節と、手指関節などの末梢関節に炎症が生じる病気です。また手指・肩などの痛みや腫れ、こわばりといった症状も伴います。進行すると関節の動きが悪くなり、「背中が曲がらない」「首が回りにくい」といった症状が現れます。

痛風

足の親ゆびのつけ根が赤く腫れて痛くなることがあります。風が吹いても痛いということで、「痛風」と呼ばれています。足の親ゆびのつけ根以外に、足関節、アキレス腱のつけ根、膝関節にも激痛発作が起こることがあります。生活習慣病(肥満や高血圧など)を合併することもあります。痛風の治療法としては薬物療法と生活習慣の改善がメインとなります。発作時の治療には、消炎鎮痛薬を用います。痛風発作が治まってから、尿酸値をコントロールする薬を長期間服用します。生活習慣の改善としては、過食を控えプリン体を多く含む食品(肉や魚の内臓や干物、エビ)やアルコールを控えます。痛風の発作が起こらないからといって、薬を勝手に中止にすると再発しますので、薬はしっかりと内服しましょう。

変形性膝関節症

変形性関節症では機械的刺激などにより軟骨の変性・磨耗を生じ、また関節周囲を取り囲む滑膜の炎症が併発して変性が加速します。同時に関節周囲の骨軟骨形成などの増殖性変化を伴うこともあります。それらの変化により血管増生や神経線維の増生をともなう関節包の線維化が起こり痛みが感じやすくなります。レントゲン画像により関節裂隙の狭小化や軟骨下骨の硬化、骨(こつきょく)形成を認めれば関節症と診断できます。